ロシアワールドカップ クロアチアv.s.イングランド マッチレビュー
Olá(こんにちは)
昨日は延長戦までもつれ込む大接戦の中でクロアチアが勝ちましたね。正直、フランスv.s.ベルギーよりは注目度が低かったですが、内容的にはクロアチアv.s.イングランド戦の方が面白かったのではないかと思っています。今回もいつも通り試合を分析していこうと思います!
クロアチアv.s.イングランド マッチレビュー
【クロアチア2-1イングランド|採点・寸評】 死闘を制したのはクロアチア! 最高評価は1G1Aのペリシッチが獲得 | サッカーダイジェストWeb
クロアチアは4-2-3-1と4-1-4-1を使い分ける戦術をとっています。準々決勝のロシア戦では4-2-3-1を使っていたが、今回は4-1-4-1を選択したようです。狙いとしてはイングランドが中盤省略型の短いパスワークで前線の決定力に頼るサッカーをしてくるため中盤に厚みを持たせて試合を支配できる4-1-4-1を選択したのだと考えられます。一方でイングランドは、スウェーデン戦と同じ3-1-4-2を選択してきました。中盤で時間を欠けず前線に厚みを持たせるような布陣だと考えられます。事実として、中盤で試合を作る選手よりも裏の抜け出しだったりを得意とする選手の方が多い。
マッチレビュー
前半5分 イングランド先制 トリッピアーがFKを決める
動画ではデレアリがモドリッチからファウルを受けたシーンから始まるが、その前のシーンが重要です。
これはデレアリがボールを受ける前のシーンです。ウォーカーがトリッピアーを狙ったロングフィードを入れています。これがまさにイングランドのメインの戦い方で、前線のタレントを使うためにガンガンロングボールを入れるという作戦です。うまく通った場合は青線の方向にボールを落としてそれをケインが決めるという戦術です。イングランドのタレントがいるからこそできる戦術で単純なものですが強力な戦術だと思います。このシーンでは、うまくボールは通りませんでしたがクロアチアがはじいたボールをリンガードが拾いました。
リンガードが赤線に沿ってデレアリにスルーパスを出して、デレアリは青線方向へ向かいました。この状況でクロアチアの守備の人数は整っていますので冷静に対応すればよかったのですが、うまく連携が取れずモドリッチが後ろから倒してしまい、FKを与えてしまいました。デレアリはドリブルができるためクロアチアのDFも抜かれないことを意識した結果ファウルが起きてしまったことなのでしょうがない気もしますが、前からプレッシャーをかけることができればファウルにならず、失点シーンにつながらなかったでしょう。
このFKをトリッピアーがきっちりと決めました。ここはFKの精度が高かったトリッピアーをほめるだけです。しいて言うならFKを与えたことを反省すべきでクロアチアには防ぎようのないFKでした。
後半23分 クロアチア同点弾!ペリシッチがクロスにピンポイントで合わせる
ここも動画にない部分にクロアチアの強みが出ていました。
まず、クロアチアが中盤の厚みを使って右サイドでボール回しをします(黄色の中)こうすることで、イングランドの選手は赤矢印のように右サイドの方によることになります。
今度は黄色の矢印のようにCBを経由して左サイドでボールをキープします。すると、イングランドは赤矢印のように左サイドへ全体をシフトします。こうすることで、イングランドは右へ左へと揺さぶられます。こうすることで、マークのずれが生じたり、長期目線で行くと体力を削られます。
結果としてイングランドは左サイドに寄ってきて青線の部分がスペースとしてできました。守備はコンパクトの方がいいのでうまくいっているととらえることもできますが、イングランドの選手の目線は左サイドに向いてしまっているため、右サイドのカバーをできていないという意味ではクロアチアにいいように動かされていて守備として良い状態といえないと考えられます。この状態になってからラキティッチは青線の部分へパスを送ってサイドチェンジします。
これによってイングランドはまた右サイドへ移動し、意識も右サイドへ引っ張られます。すると、マークがはずれます。それが今回でいうとペリシッチでした。クロアチアはここでラキティッチからボールを受けたヴルサリコがゴール前に完璧なクロスを入れました。
ペリシッチはフリーになっており、かつ青線のように走ってきたためイングランドの選手からは死角になっていて対応ができなかったという感じです。とはいえ、このボールをピンポイントで足で合わせるのは高い技術力があってのことなので簡単なゴールではないです。全体を通してみると、この場面ではクロアチアの中盤を利用するという戦術がうまくはまったことによる結果だと考えられます。
この後、同点のまま延長戦へ行きました。延長後半にイングランドのクリアミスをしっかりマンジュキッチが決めて、クロアチアの勝利となりましたね。最後の点に関しては、急に訪れたチャンスをしっかりと決めきったマンジュキッチがすごいというシーンなので解説はしません。
総括
解説で述べている通り、90分間ではお互いの長所をしっかり生かした戦い方ができていたと思います。ただ、若干イングランドの方が中盤を支配されることで押し込まれてしまって前線へのパス回数が少なく不利な感じを受けました。結果としても押し込まれ続けたことで集中力の落ちたイングランドのミスをしっかりと決めきったクロアチアが勝ったので戦術面でもクロアチアが勝っていたと考えることができて、クロアチアが勝つにふさわしい試合だったと思います。
最後に・・・
長いようで短かったワールドカップも残り2戦となりました。(3位決定戦と決勝戦)
ロシアワールドカップは全60試合で構成され、そのうち58試合が終わったということを考えるとすごい!決勝のカードとしては20年ぶり2度目の優勝を狙うフランスと初決勝であって初優勝を狙うクロアチアとなりました。ワールドカップのジンクスは相当強い気がする作者的にはフランスを応援しているもののクロアチアが優勝するのではないかと思っています。(20年に一度初優勝国が誕生するというジンクス)また、3位決定戦も見逃せません。なぜなら、ベルギーが初の受賞を狙ってくることは必然であってそうなれば白熱した試合になるからです。残り2試合ですが、最後まで楽しめそうです!
それでは
Até mais (アテ マイス) (ポルトガルで「またね」)
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ちょっと紹介(PR)
作者はプロフィールにあるように最初からサッカーが好きではありませんでした。むしろサッカーを含む球技が嫌いでした。好きになったきっかけとしてフットサルを始めたことだと書いてありますが、サッカー漫画の存在も大きいです。ぜひ、読んでいない方にはサッカー漫画を読んでもらいたいです。おすすめはDAYSとアオアシです。DAYSの場合はアニメもやっていて、今だと無料で見れるみたいなので気になった方は是非見てみてください。
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